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鍼治療と東洋医学

東洋医学とは

歴史

中国をルーツとした伝統医学のことであり、約2,500年前に成書された「黄帝内経(こうていだいけい)」という中国最古の医学書が基本となっています。諸説ありますが、日本では7世紀頃に中国からもたらされ今日まで日本独自の発展を遂げてきました。

東洋医学と西洋医学の違い

(西洋医学)

  • 患部や一つの病状に焦点をあてる(より細分化させていく)

  • 「病名」に対して治療を施す

  • 投薬、手術、放射線等の外部からの力を使って治療する

(東洋医学)

  • 患部でも全体との関連性を重視する(より拡大化させていく)

  • 「証(しょう)」に対して治療を施す[※弁証論治(べんしょうろんち)]

  • その人の持っている「治す力」を利用するので最終的に自分の力で治す

弁証論治(べんしょうろんち)

病の状態やその人の体質のことを「証(しょう)」といい、その「証」に対して診断と治療を施していくことを「弁証論治(べんしょうろんち)」といいます。中でも「※八網弁証(はちこうべんしょう)」という弁証方法はもっとも基本となります。

八網弁証(はちこうべんしょう)

その人の現在の病状や体質を「陰と陽」、「表と裏」、「寒と熱」、「虚と実」の組み合わせで分類していく診断方法のことです。

陰陽学説(いんようがくせつ)

自然界のすべてを「陰性」と「陽性」の2種類に分けて、その対立関係・依存関係・過不足などでこの世のすべてが構成されているのだという考えのこと。

五行学説(ごぎょうがくせつ)

すべての物事は「木・火・土・金・水」の5つの特性に分けられ、5つが互いに助け合ったり、抑制したりしているのだという考えのこと。

「質ありて形なし」と言われ、目には見えないが動きのあるエネルギーのようなものだと考えられています。東洋医学では「気一元(きいちげん)」と言って、すべては「気」が基本になっているという考えを持っています。

東洋医学で最も大切なこととは・・・

1

自然の摂理に従うこと (例:昼は動き、夜は休む等)

2

バランスをとること (例:多いものは減らし、少ないものは増やす等)

鍼灸治療とは

体表にある「ツボ」に対して鍼と灸の2種類の方法でアプローチし、

体の内外のバランスを整えることを基本とする治療方法です。

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